デイトレはやめた。ギャンブル依存症、ポジポジ病は治らないが、克服は出来る。
私自身が、ギャンブル依存症を治す目的で書いています。
具体的に言うと、株、日経先物のポジポジ病を完全に断ち切ること。デイトレ、スキャルピングをやめたのに、この先再開してしまわないこと。その為に書きました。
ギャンブル依存症やその他の依存症で悩んでいる人には参考になると思います。
私は、競馬にハマったことがあって、その時は人生で初めて、依存症という言葉を知り、実際に生活に悪い影響を被りました。
振り返ると完全に行為依存症でした。
風邪をひいてふらふらでも、府中競馬場まで足を運び、レースの合間、合間にトイレに籠ったこともありました。あんな状態で勝てる訳がないのですが、本当に脳を乗っ取られたような状態だったと思います。
週半ばの追切のチェック、前日は競馬新聞と、情報ツールで前走のレースやパドックの状況を狙った馬を中心に丹念に調べていくということをして、競馬場や場外馬券売り場でパドックを注視して、レースでアドレナリンを放出して、負けた後のストレスの発散の方法までがワンセットの行為の依存症だったように思います。時間と情熱の使い方は相当でしたね。金も…。
JRAの情報アプリに買い目の記録を正確に取っていましたが、3年連続では年間の賭けた金額の合計が1,000万円を超えていた時期がありました。
それが、直近の5年間は合計が0円です。
職場での雑談で競馬の話をしても、テレビの実況中継を見ても、平気です。そういう意味では、このギャンプル依存症は克服できたと言えなくもないと思います。スリップしたらどうなるかわかりませんが、5年以上止まっているのは事実です。同じように何度も挫折したけれど、禁煙も3年以上が経ち、まったく吸いたいとは思わなくなりました。しかし、これもスリップしたらどうなるか分かりませんが。
こういうことが自分には出来ているのだから、ギャンブルトレードからの完全撤退も全く望みがないわけではないと自分に伝える為に書きました。
やればできる!とね笑
さて、やればできるはずなのに、トレードはスリップをしまくっているのは何故か?その原因を究明して、今回の大負けでバッサリと切り落としたいと決意したのです。
決意といった意志は依存症には通用しないことも受け入れたので、対策を考えているのです。
騙されずに正しく理解することが克服のカギ
このブログを始めた当時は、情弱でしたので、嘘の情報に踊らされて、英会話系のアフィリエイト記事をせっせと50以上書きましたが(痕跡は残っていますが笑)、時間の無駄でした。当時でしたら、SEOが怖くてこんな記事は書けなかったでしょうが、全てを知った今はサーバー代以上を稼いでくれればよしと割り切っています。
当時は正しい情報が何かわからなかったのです。
2年以上ブログを書き続けて体感してわかりましたが、当時は相当の数の記事をググって調べたつもりでも、嘘ばかりに触れていたので、事実を掴めていなかったのです。
ブログで儲かると嘘をもっともらしく謡っている連中は、そのほとんどが、情報商材の販売やサーバーやブログツールのアフィリエイト目的、または自分自身や自分のサイトを実態より大きく見せる目的と今は分かります。
確かに個人ブログが儲かった時代はあったのですが、未だに煽っている連中は質が悪い輩ですね。仕手株の煽り屋と同じ人種でクズです。
では依存症はどうかというと、自分に騙されてしまっていたのです。
自分の脳に刻まれた決して消えることのない依存症回路に。
ここを正しく理解するべきで、今の考えを忘れないように記録しているのです。
底打ちとスリップを繰り返してきた事実から目を背けるな
さて、私は、デイトレ、ポジポジ病は、トータルでは絶対に損をするから止めたほうがいい。という結論を出しておきながら、スリップしてしまったわけです。
デイトレをやめた理由は、必ずコツコツドカンを引き起こし、順調に利益を積み上げたところで、結局は大損するからです。
失ったのは金だけでなくて、決して取り戻すことができない過ぎ去った時間もです。
こういう記事を書いてきましたが、その時は本当に心底そういうふうに思って書いているのです。
デイトレは勝てない!封印したデイトレを再開したら最悪な結果になった
でも、いつの間にか、喉元過ぎれば熱さを忘れるでした。
で、先月この記事を書きました。
スリップという言葉を私は初めて使いましたが、この言葉はアルコール依存症患者が断酒を何百日としてきても、ふとした弾みで再開してしまうときなどに使います。
底打ちというのは、止めたいと心底思う失敗や痛手を被ることです。
今回自分は日経先物で底打ちしたのですが、過去と同じ対策だとまたスリップをするという危機感が大きく、自分としっかりと向き合って、それこそ中長期で全力で買う企業の株のときのように、徹底的に調べました。自分のことと、依存症について書かれている情報とを。
とあるネットの記事の中で腑に落ちた説明がありました。
勝つ前から、依存症の脳内は勝ったときと同じ状態になっている
たくさんの記事を漁り過ぎて、履歴を追っても該当記事が出てこなかったのだけれども、パチンコの台に座ったときを想定していたかもしれませんが、要は勝ちが確定する前から、考えたときからドーパミンをはじめとした脳内の報酬系が同じ作用を起こすから、だからやめられない。といった内容でした。
ゲームの依存症についての記事で、ガチャは回す直前が一番ドーパミンが出ると書いてありましたが、同じことと思います。結果が出る前の期待値の高いときの方が報酬系は刺激されているということでしょう。
私の場合は、スマホのトレードツールだったなと確信しました。
それが悪影響を与えているだろうという分析は出来ていたのだけれど、そこまでかとは思っていなかったです。
だけれど、あの日、デイトレはしないと決めていたのに、電車の中で発注板の動きとチャートを見たら、全ての事前の決定をすっ飛ばして、デイトレを始めていたことを思い出しました。
もう、ほとんど無意識に近いレベルだったと思います。
あの時、既に勝ったときと同じ脳汁が噴出してしまっていたのだと納得できました。
見たら止まらないということを徹底的に、自分の脳に理解させようと思っています。
7月以降、中期のポジションを取るときに、今度はスマホアプリを面倒くさくても使わずに、しかも、分割して数日、数週間でポジションを育てるといことをしようと考えています。
トレードは退屈で面倒くさいから面白くないということを脳に刻もうと思うのです。
予兆はあった
大損に繋がる予兆はありました。
それに気が付いてもいました。
今回の失敗を機に、失敗学の類の本を読み直しましたが、企業における大きな失敗や倒産をするとき、その予兆が必ず現れるということです。
私の場合は、喫茶店で仕事をさぼって、スマホのアプリでデイトレをし始めたこと。
昼休みにヤフーファイナンスをチェックするようになっていたこと。
昼休みや息抜きの休憩でスマホアプリを開くようになっていたこと。
通勤電車でもヤフーファイナンスやスマホアプリを開くようになっていたこと。
特にザラ場スマホアプリ、その中でも上下に激しく動いているデイトレ銘柄の発注板とチャート見始めていたのが予兆だったと思います。
あの時、動くチャートと発注板を見ていただけで、勝ちが確定した瞬間以上のドーパミンが出ていたのです。
既に、デイトレをして勝っていたときと同じ気になっていて、先回りして脳汁が出ていたのです。
脳内回路がその快楽を求め続けるから、止められなくなっていました。
デイトレやハイレバトレードの依存症は、スリルがあるという点で、窃盗や痴漢とよく似ていると思います。
スリルを感じるときにドーパミンが出ていると思います。窃盗や痴漢も、捕まるかもしれないというスリルがあるから病みつきになるのでしょう。
窃盗や性犯罪は再犯率がとても高いそうです。
止められないのは、行為を行う前に既に、行為を行ったときの興奮と達成感と同様なドーパミンが噴出しているからでしょう。
リスクよりその快楽が優先されてしまい、それはもう病気だから止められないのです。
止めていられるのは唯一、該当する依存症の為のドーパミンを噴出させる回路が発動しないようにしておくこと。
私は今後この点を、最優先で、追求します。
トレードツールのザラ場の発注板とチャートを見たら、無意識に脳汁が噴出しているので、その時からデイトレをしているのと同じことになってしまいます。
証券会社が大金を投入してそのようなツールを作り無償で提供するのは何故でしょうか?
本音は、ドーパミンを湧き出させる為でしょう。
パチンコの台と同じで、何度も何度もトレードをさせるのが目的です。
金を吸い上げるのが本当の目的なのですから。
人それぞれ、依存症の種類は違うと思いますが、スリップをしてしまった原因を徹底的に時系列で検証して、トリガーが何かを見つけることが一つの克服のカギと思います。
私は、ザラ場のトレードアプリを見たことと確定させましたので、後は徹底します。
それと、遊興費が必要となったときに、手軽にデイトレで稼ごうという動機もトリガーになることが多かったです。それがその日の夜の飲み代目的で、スキャルピングで稼いでその目的が果たせていても、それっきりで終わらなくなっていました。この思考回路も遮断します。
また、「やらないこと」だけでなくて、「やること」も克服に一役買うと思います。
デイトレやその周辺のことが趣味のようになっていたから、することがなくて当面は困るのではないかと思いますが、ポッカリと空いた心の隙間を先ずは読書で埋めようと思います。
読書を選んだのは、誘惑の情報に触れるスマホやネットと距離を置く為でもあります。
慣れるまては、依存していたことをやりたくなる余地を消すために、意識的に他のやることを作ります。
そのうちに、もっと楽しめることや、大切に感じること、目標に向けての準備などに時間を使うようになり、それが習慣となり、デイトレのことなんて考えなくなっているのではないかなと思います。
依存症の克服が難しいのは、あまりにも簡単にそこにアクセスしてしまうからであって、アクセスしている途中では危険を感じないからだと思います。
でも、あなたも高速道路に徒歩でアクセスできたとしても、横断はしませんよね。
私にとってのスマホアプリとPCにインストールするトレードツールは、それと同じだけの危険が潜んでいるのです。
例え上手く渡れたとしても、繰り返せば危ない目に必ず遭う。
そして、一歩でも踏み込めば、轢かれるまで止まらない。
だから、デイトレはやめた。
いずれにせよ、自分の症状を「客観的に」「正しく」理解するところから回復は始まるのだと思います。
ギャンブルから離れ、時間をかけて読書をすること自体が、治療です。
医療機関を推奨と、自力で克服といった視点の異なる二冊と、私のお勧め二冊を紹介します。
私は、以下の二つの本から勉強しましたが、いずれも悲惨なテーマを扱うけれども、筆者の温かさが伝わります。
帚木蓬生さんは、閉鎖病棟という小説も書かれています。ギャンブル依存症になる前に昔読んだ本ですが、読み応えがありました。