ベイビードライバーは超クールな銀行強盗の映画
冒頭の目を奪われるカーアクションシーンのインパクトあるBGMは誰の曲だったっけって思い出せなくて映画を見終わった後調べたら、Jon Spencer Blues Explosionだった。
あぁ懐かしいなぁ・・・あの曲がリアルタイムで流れていた頃の私は、その後クビになったブラック会社の営業車を乗り回していた。
おんぼろの型落ちADバンに、カーステレオを買って勝手に取り付けて、スピーカーを買って、ケーブルを這わせて、勝手に後部座席からまともな音が響くようにして、ガンガン好きな音楽をかけていた。
環七の渋滞中か川越街道を快走中だったか、営業車の中で聞いていたハズ。
さて、オープニングを飾るこの曲が、銀行強盗を終えるのを待っている時から始まりパトカーから真っ赤なスバルで逃走中まで続くのだが、なんとまあ映像にマッチすることか。
監督は音楽ありきでシーンを考えたのかとも思えるほどにマッチしている。
そしてそのカーアクションの素晴らしいことといったら・・・。
私がこの曲を聞いて車を転がしていたころは、主人公とたいして変わらない年齢だったが、間違ってもこんなに危険で上手な運転は出来なかった。
せいぜい知らずに一方通行を逆走していた時にパトカーと対面して、違反キップを切られる程度の雑魚だった。
カーアクションシーンは、世界一優秀かもしれない
ベルボトムの曲に乗せて疾走するカーアクションは、超クールで目が離せない。
そしてまた音楽がぴったりとハマる。
ダムドのニートニートニートに乗せて疾走する別のアクションシーンも素晴らしいが、アクションシーンに限らず、全体的に音楽がいい演出をしている作品だと思う。
見所はなんと言っても、カーアクションシーンだけれど、それだけではなくて、心温まるものがある映画だ。
主人公とそのガールフレンドの若い二人のことをなぜかとっても応援したくなると思うんだな。何故かって?それは観てのお楽しみ。
普段なかなか銀行強盗なんて出来ないので、疑似体験してみてははどうでしょうか?
公開:2017年
監督:エドガー・ライト
主演:アンセル・エルゴート
その他キャスト:リリー・ジェームズ、ケヴィン・スペイシー、ジョン・ハム、エイザ・ゴンザレス、ジェイミー・フォックス etc.
気になる英語フレーズI got to tell you の解説
冒頭で主人公が曲に合わせてセリフ調に車の中で言っているところ
Thank you very much, ladies and gentlemen
Right now I got to tell you about the fabulous
Most groovy
Bellbottoms (ugh!)
Bellbottoms (ugh!)
Yeah! (ugh!)
紳士淑女の皆さま、ありがとうございます。
今すぐあなた方に、ものすごく、超カッコイイ、ベルボトムをお伝えします。
I got to は過去形ではなくて、I ‘ve got to”の短縮形です。
フォーマルな表現ではなく、 got to も短縮されて、gotta になることが多いです。
意味は、I have to と同じです。
どうしても伝えたいことがあります。という感じに tell you を強調したニュアンスです。
fabulousものすごい 素晴らしい
groovy かっこいい 素敵な
Bellbottomベルボトム
私は、Leeとlevi’sは二つ持っていました。
若いころは好きでしたが、ヤフオクで売れてよかったです。腹が出ると、穿くだけで疲れるシルエットですね・・・。
U-NEXTで観られます。

