デイトレには負けパターン、負ける理由がある
最近は調子がいいと思っていたけれど、結局やらかしてしまった。
頑張って積み重ねたところで、続けていけば避けられない。
やっぱりデイトレは稼げないと痛感したのだが、このパターンで負ける人は多いと思うので、反面教師として参考にしてもらればと思う。
コツコツどかんと負けるのがデイトレの王道
勝ち運をを逃したと思っていたので、1週間ほどまったく相場に関わらなかったのだが、生活費以外に使う金が発生したので、補填しようと思って225先物のデイトレに手を出した。
その結果、ナイトセッションを中心に軽くやって、約1万円、1万円、5千円と3日連続で勝って、補填以上の現金を得ることができたのだが、こうなると止められなくなってしまう。
やはりデイトレは、止められないのが一番怖い。
その日は夕方予定があって、午後半休を取得していた。だから、午後2時前から日中の引けまで帰宅してPCでデイトレをしようと思っていた。
しかし、あのときの決意は何処に行ってしまったのか、出勤時にスマホアプリを覗いてしまった。
取り返そうと思ってドツボにハマるのも負けパターン
9時前にスコンと上がっていて、ここからスコンと下がると思って見ていたけれど、帰宅までデイトレはしないと決めていたから、見送ったらスコンと下がっていた。
思い通りの値動きを取れなかった悔しさ(それは損失回避バイアスの発動)で、ここから前日のように急落だろうと思えてきて、ポチってしまい5千円近く負けた。
悔しくて、就業中にポチるということをやってのけ、1万6千円ほど負けてから午後を迎えて、ここでも取り返そうと思う気持ちを制御できず、帰路にスマホの証券アプリを開いてしまった。
全て、ショートだが、全て損切していた。
何だろうね。こういうことは結構デイトレではあって、同じ方向に拘るのは、何処かで自分を正当化したいと思うのと前日の残像とチャート的に折り返すと思うからだろうか?
やられっぱなしのこのチャートはどう見ても作られていると思う。
買い戻すアルゴか、踏みあげるアルゴの発動した動きである。
全体の地合いが悪い中で、この順張りは心理的な抵抗があって、中々し辛いものだ。
かと言って、逆張りで立ち向かうというのもリスクが高い。
だから、何もしないで見送るのが正解なのだが、止められない。
1万6千円を取り返そうとして、これだけ負けを増やしていた。
そして、暫く相場を離れようと決めていてこんなことしていてはダメだと、我に返った私は、先物の口座から資金を抜いて、現物を残して全ての出金予約をした。
そして、出かける前に、その後どうなったかチャートを見たらこれだ!
日経先物のその日の1分足だが・・・。
なんじゃこりゃぁ!ナメとんのかぃワレ!!
午後に損切した全てが、助かってたやないか!
それどころか、抜く直前に建てたショート持っていたら、午前中に損切した16,000円も余裕で取り戻せていたじゃないか・・・。
アホくさ。
さて、これと似たような終わってみれば、明らかに機械的な動きをしていたチャートを参考に載せておく。
5分足だけれど、人間同士でやっていて、こんなに綺麗なチャートになるだろうか?
上髭が結構あって、ザラ場に張り付いてデイトレをしていると逆張りしたくなるもので、養分が上昇エネルギーになっているような気がするし、売ったものを買い戻している輩が相場をリードしているような気がする。
いずれにせよ、人間業ではなくて、感情のないアルゴやAIの自動売買が動かしていると思われる。
というのも、時間軸を5分から、10分に広げるとこのチャートになる。
典型的なプログラム売買だと思うんだな。
日中の終値まで、きっちり戻してきている。
下げトレンドの時にロングでやられて、上げに転じてからは逆にショートでやられて、結局前半のポジションを放っておけば利確できていたのに、損失を作って終わった。なんてのが負けパターンでよくあることだ。
敵を知り、己を知ることが、勝つためには必要ではないだろうか。
勝つよりも先ずは負けないことが大切だと思うが。
こちらの記事 孫子の兵法「敵を知り己を知れば 」をトレードで正しく活用するには?を一応参考までにリンクを貼っておきます。
負けパターンその2
典型的な大波と罠と感情とバイアスにのまれて、崩れたデイトレの負けパターンがこれ。
昨夜やっちまった。
こういうときに、「直ぐに止める」のが大事で、取り返そうとして、明らかに冷静さを欠いていた。
戻りで建てたロングが余計過ぎる。
取り返そうとして無理している。
明らかな感情トレード。
さて、見ていたチャートはこれ。
他人の振り見て我が振り直せ。
反面教師。
我ながらド下手なことしたと思う。
夕方人を待っているときに、喫茶店でポジったのはロング。
待ち合わせまでに、どんどん下がって、含み損が3万円くらいだった。
平均ミニ4枚で打っていた。
それは、3時間後くらいに戻ってきて決済したのだけれど、その後もダラダラ下がっていく。
ロングを下がったところで、も一度建てたのだけれど、直ぐに含み損。
それも、待って利確できたけれど、上がる気配に乏しかった。
電車の中でスマホのバッテリーが切れて、約定しているか、それとも含み損が拡大しているか気になって、帰宅後直ぐにPCを開いた。
約定していて、プラス収支で終えてハッピーエンドだったはずなのに…。
後の祭りだが、スマホを充電して立ち上げればよかった…。
丁度10時半前だったので、軽い気持ちでダウのオープンでどう動くかなと思って、ツールを開いた。
まったくもって、デイトレをする予定はなかったのだ。
それなのに値動きに釣られてやったのが、問題だ。
10時半から、それまでの動きとは別物の典型的な仕手株の動きをしていた。
SBGでときどき見かける、電波状況が悪いとフリーズするような激しいボラで上下していた。
そして、ひとしきり片付いて、ガラッと下がり、このまま急騰前の株価の方向へと戻りそうに思えたところで、ショートした。
所謂飛びつき売買で、これをやったことが、諸悪の根源。
アルゴAIが胴元のようなイメージでいいのだと思う。
私と同じような方向に動くと思ってポジった個人が多かったのではないだろうか。
養分を貯めたところで、刈り取りにバキューン!
事前にしっかり準備をしておいて、その後の日足、週足レベルでの方向に自分なりでも自信がない限り、激しいボラで動き回っているときには、ポジらないで見送るのが、リスク管理だと改めて思った。
私みたいに瞬間の判断で、機械的にロスカットを出来ない凡人は特に。
仮に今回上手く利益を出せたとしても、飛びつきでチャートや板の雰囲気での仕掛けでは再現性なんてない。しかしながら、同じような場面に遭遇すれば、脳があの味を思い出して、突撃せずにはいられなくなるだろう。結果いつかは大損にぶち当たる。
ダウは結果700ドル以上上がっているので、2度目のロングは早すぎるけれど、握っていてよかったのだけれど、完全にのまれてしまった。
ダウのチャートを見ながら、トレードをしていたのだけれど、225が途中で連動していないときがあって、リズムが狂った。
ショートカバーを巻き込んで、一旦下がってから、ぐんぐん上がっていくと思って、ロングしたら、225はそうならずにそこから、どんどん下がっていった…。
日銀の介入かで円高に急激に触れていたタイミングとリンクしているので、アルゴの反応があったのだと思うけれど、ポジったときにはそのことには気が付いていない。
10/21のダウ先物と225日経先物のチャートは以下。
ザ・養分 ごくろうさん。
仕掛けが早すぎる。
そして、損切が遅すぎるし、損切が早すぎるとも言える。
ショートもロングも戻ってきたし、損切どころか利確できていた。
私は瞬間的な損切と瞬間的な逆指値はいくら練習しても出来ないので、デイトレが向かない人間だと認識している。
だから、損切をしないで済むエッジがあるときにしか入らないように心がけている。
勿論、それでも損切をせざるを得ないことはあるのだが、少なくとも時間的に余裕が持てそうな場面とロットを常時は心がけている。
それが全部すっ飛んでいたのが、今回の負け。
自分のスタイルで戦えば逆に利益を出せた日だっただけに、悔しさと情けない気持ちが強かった。
仕手上げ的なのが収まって、下がっていったところで、打診買い。
そこから反転せずとも値幅の間隔をあけて、計画ナンピン。底打ち反転してから買い増し。
デイトレでもスイングの仕込みでも、ロングに自信を持てる場面だった。
上目線は合っているのだから、冷静なときなら、仕手上げのようなチャートが崩れ切るまで待てた局面だった。
打診買いから、値幅を取っての計画的なナンピンでなくて、感情的なナンピンをしてしまった。
一発で取り返そういう例のアレに我を失っていた。
この場面であれば抑えられる力は持っている投手なのに、エラーをきっかけに、ガタガタと崩れるのに似ていたかな。
ボラが激しいときに手を出した理由は、損失回避バイアスが発動していたからであって、自己コントロールを失ったからだ。敗因は、ポジポジ病とも言えるよね。
どうやら、依存症という鎖は断ち切れていなかったようで、警戒しないといけない。
今回の自分に投げてやる言葉はこれかな。
慌てる乞食は貰いが少ない。
こんな乞食トレードで失敗して、恥ずかしいわ。
止めてそのまま寝ようと思ったが、気を取り直して、ダウの状況を調べて検討して、下に振られても持ち越せると判断し、ロングオンリーで、本当は値幅を取りたかったけれど、気持ち的に怖さがぬぐえず1、2枚でスキャルピングを積み上げて、▲65,000円の損失までには回復したけれど、痛かった。
兎に角、余計なことをした。
最初の損切の遅れ、またはもっと信じて握っておけばよかったとか、そういう結果論以前に、一番反省すべき点は、手を出したことだった。
勝負事は先手必勝とよく言うが、心理的に優位に立てる状況を自分で作れないとこうなる。
最初の一手は、心理的に影響が大きい。
想定外の含み損を一瞬で抱えて、フリーズして、お祈りし、変なところで、損失を確定し、それを取り返そうとチグハグなことをした。
もっとも、同じ初手で入っていても、初めから心の準備をして、思惑と逆に動いたら、こう逃げるというシナリオを作ってあれば、かすり傷で済んだ場面だった。
みなさん、準備不足の飛びつき売買には気をつけてください。
慌てて損切するならまだしも、思わずナンピンして怪我しがちです。
準備運動しなけりゃ、怪我するよってのも頷けるってもんです。
デイトレ負けパターンのおさらい
・コツコツと勝って、ドカンと負ける。
このとき、ドカンと負けるのは、損失回避バイアスの影響 が大きいとは思うが、それまでコツコツと苦労して積み上げてきた勝ちを無かったことにできないという思いも強いだろう。自分を否定したくないし、サンクコストの呪縛も影響していることだろう。
・アルゴの一方通行に挑み続けて、負け続ける。
そろそろ折り返して、大きく戻すだろうとチャートを見ていると思うものだ。そして、さっきやられたことを今度こそ取り返そうと、更に大きく張るが、想像以上に突っ込んで狩られてしまう。
・取り返そうと思って、アツくなって負ける。
あなたはそんなにも負けてしまったけれど、序盤で勝ちを掴んでいたら、たいして自信もなかったし、リスクも考慮して、そんなところでは手を出さなかったのではないだろうか?
普段できているはずのリスク管理ができず、結果資金管理もできなくなっている。
危険な逆張りで一発逆転狙ったりして、デイトレで負ける時は、大抵が取り返そうと思って余計な勝負に挑むからなのよ。
で、余計な負けは、やらなければ、発生しないのよ♪
私は負けパターンを克服できない。
間違いなく。
だが、克服できなくても、大丈夫な道もある。
君子危うきに近寄らずというこっちゃ。
コツコツと勝っていい気になって、ドカンと負けるまで繰り返すのが、普通の人のデイトレ
1万円くらい勝つ。2万円くらい負ける。2万円くらい勝つ。で、終わらない。最後は、気持ちに余裕があるときなら、絶対に入らないトレードをしている。取り返したい一心で。克服など出来ないから、徹底的に止めるしかない。偶にやって勝つと、またやりたくなって、止まらなくなる。今回がそうだった。久しぶりにやったスマホでデイトレ2連勝の後のこれ。
風邪で会社を休んだのだけれど、コックピットに入ってしまった。
私にとっては、二度とやる価値はないことだった。
見事にひっかかる。AIの罠に。
特に忘れてはいけないのは、商船三井の―5,000円のロスカット。
明らかに私のを取りに来ていた。
持ち越す予定で、ポジったのに、直後の値動きを見ていてリスクが取れなくなった。
終値では含み益になっていたし、翌日は、予想どおりにギャップダウンで始まり陰線だった。
余裕で想定していた5万円の利確ができていた。
2回の買い戻しのとき、両方とも注文の出ていない板に注文を出した瞬間に約定していた。
つまり、人間の参加者には、私の注文は目視出来ていなかったということ。
翌朝まで想定して、コンピューターが売買していたと予想した。
どういう世界で、どういう戦場か、今更ながら改めて理解した。
短期決戦では、竹槍と拳銃ほどの差がある。
情報は戦いにおいて、勝ち負けを決める大事な要素だが、デイトレにおいては、敵の意図的に演出してくる情報と真実を見極める時間がない。
勝てる戦略だったのに、見てしまったが故に、自ら捻じ曲げてしまった。
私にとっては、ザラ場は見る価値がないどころか、見ることで悪い結果を招き入れる。
私は、ザラ場を見ないほうが、明らかに良い結果を伴っている。
優位に戦える場所だけで、戦うべし。
昔から伝わる童謡に「通りゃんせ」という唄がある。
行きはよいよい。
帰りはこわい。
こわいながらも、通りゃんせ、通りゃんせ…。