ピーターリンチの名言|株で巨万の富を築いた手法とは?

ピーターリンチ 投資のヒント
ピーターリンチ

ピーターリンチの名言と株で巨万の富を築いた手法

ピーターリンチが大きく稼いだ時期は、1980年代で今とは状況が違います。

アメリカの成長がぼちぼち高止まりし、覇権の推移から見るアメリカの中国叩きこの記事のように、覇権はいずれは推移するので、アメリカも成長期は過ぎたようにも思います。そうであれば、ピーターリンチやバフェットの真似をしても、それが手堅い手法と言えるかは疑問です。昔と違ってAIとアルゴリズムが走り回っている株式相場ですし。

それでもやはり、彼の教えは有意義だと思いますので、紹介したいと思います。

私は英語の練習も兼ねて、この動画を何度も聞いたのですが、投機ではなくて投資よりの手法を話している日本人の書いた記事を初心者の頃にたくさん読みましたが、ピーターリンチの教えを日本語に変えただけだよなぁと思ったりもしました。

テンバガーの生みの親

ピーターリンチの基本的な手法の一つに、暴落時に有望株を買ったり、成長株を割安な時に買って何倍にもなってからと売るというのがあります。

成長株を9回まである野球に例えて、2回、3回で買うと言っています。

初回では見極められないから買わないし、9回で野球は終わるのだから、成長はどこまでもは続かないとも言えるでしょう。

よくその企業を調べて買える材料があるならば、安い時に仕込み、市場が乱高下しても、自分が調べて保有した株のストーリーが変わらない限りは、数年は保有し続ける。

基本的にはそのような手法です。

さて、上の動画や、51 Peter Lynch Quotes to Empower Your Investingに書かれているピーターリンチの引用文から、私の独断で印象に残った言葉を紹介したいと思います。

私の主観的な解説も一部添えました。

ピーターリンチの名言

One way you can look at growth companies is to think of baseball, normal baseball game has 9 innings.

成長企業を見る 1 つの方法は、野球を考えることです。通常の野球の試合は 9 イニングです。

延長戦もありますが、普通は9回で終わるということも、考えるところでしょうね。

 

I want to buy it when they are in the second or third inning.

They’ve got the formula right. They got lots of room to go.

2回か3回になったら買いたいです。

成長するための方式を手に入れたか。 成長するための余地が十分あるか。

IPOの公開直後に買うとは言っていませんね。高く釣り上げて、売り抜けたい悪い奴らもいますからねぇ。

 

You shouldn’t be intimidated

怖がってはいけません。

 

All you have to have is patience, do a little research.

Don’t worry about it. Don’t panic.

しなくてはいけないことは、忍耐です。少しの調査です。

心配しない。パニくらない。

怖がらない、忍耐、の捉え方は難しいところです。短期目線でリバレッジかけているならば、逃げ足が遅いと致命傷を負うことも多いでしょうから。

ピーターリンチの基本手法は中長期投資です。アメリカが成長していく前提で、リセッションや暴落が起きても心配せず、パニック起こさず、と、握力の大切さを伝えています。

ただし、現物株を前提に話していると思います。

名言と言うには長すぎますが、彼の投資スタイルの前提を伝えているので、以下に抜粋します。

 

Stocks market is volatile, individual stocks are volatile. The average range for stock in a year is 50% between its high and its low, stocks go up down, the market goes up and down. If you are investing with a one or two year time horizon, you shouldn’t be in individual stocks, you shouldn’t be in equity mutual funds. If you have been lucky enough to save up lots of money to send your children to college and there are starting school in two years what are you going to do if the market goes down?

株式市場は不安定で、個々の株式も不安定です。 1 年間の株式の平均レンジは、高値と安値の間で 50% であり、株は上下し、市場は上下します。 1 年または 2 年の期間で投資している場合は、個別株に投資すべきではなく、株式ミューチュアル ファンドに投資すべきではありません。 幸運にも子供たちを大学に行かせるためにたくさんのお金を貯めていて、2 年以内に学校が始まるとしたら、市場が下落したらどうしますか?

 

There’s no shame in losing money on a stock. Everybody does it. What is shameful is to hold on to a stock, or worse, to buy more of it when the fundamentals are deteriorating.

株で損をするのは恥ではない。誰もがそれをします。恥ずべきことは、ファンダメンタルズが悪化しているときに株を持ち続けること、またはさらに悪いことに、それをさらに購入することです。

 

Average investors can become experts in their own field and can pick winning stocks as effectively as Wall Street professionals by doing just a little research.

個人投資家は、自分の分野の専門家になることができ、ほんの少しの調査を行うだけで、ウォール街の専門家と同じくらい効果的に勝てる株を選ぶことができます。

 

The basic story remains simple and never-ending. Stocks aren’t lottery tickets. There’s a company attached to every share.

基本的なストーリーはシンプルで終わりのないものです。株は宝くじではありません。すべての株式に会社が付属しています。

ピーターリンチはストーリーを大切にしますね。

日本人のインタビューの記事とかで、売り時について聞かれて、「買う理由だったストーリーが崩れたら手放します」と言っている個人投資家の話を聞いたことがある人もいるのではないでしょうか?

 

If you’re prepared to invest in a company, then you ought to be able to explain why in simple language that a fifth grader could understand, and quickly enough so the fifth grader won’t get bored.

もしあなたが会社に投資する準備ができているなら、小学5年生が理解できる簡単な言葉で理由を説明できなければなりません。

似たようなことをバフェットも言っていたと思います。

ウォーレン・バフェットの21の名言と解説
投資の神様とも言われているバークシャー・ハザウェイを率いるウォーレン・バフェットの名言をピックアップしました。また、自分自身の経験と照らし合わせて解説もしています。

 

 

Your investor’s edge is not something you get from Wall Street experts. It’s something you already have. You can outperform the experts if you use your edge by investing in companies or industries you already understand.

投資家の優位性は、ウォール街の専門家から得られるものではありません。それはあなたがすでに持っているものです。すでに理解している企業や業界に投資することで優位性を利用すれば、専門家をしのぐことができます。

動画の中で、消防士が自分の知っている地元の企業に投資して、億万長者になった話をしています。

 

If you can’t find any companies that you think are attractive, put your money in the bank until you discover some.

魅力的だと思う企業が見つからない場合は、いくつか見つかるまでお金を銀行に預けてください。

ポジポジ病だとこれが出来ないですよね。

困っている人は、ポジポジ病の治し方|読んだらきっと止めたくなる!の記事をよかったら参考にしてみてください。

 

Time is on your side when you own shares of superior companies.

優れた企業の株式を所有しているときは、時間はあなたの味方です。

 

The worst thing you can do is invest in companies you know nothing about. Unfortunately, buying stocks on ignorance is still a popular American pastime.

あなたができる最悪のことは、あなたが何も知らない会社に投資することです。残念なことに、無知で株を買うことは、いまだに人気のあるアメリカの娯楽です。

デイトレで見るのは、出来高と値動きで、板とチャートで、何も知らない会社に大金を賭けることはしょっちゅうですよね。

 

The turnaround. You have plenty of time. so just don’t buy on the hope. wait for the reality. Turnarounds are so big. it is worth to get some real evidence 

黒字転換する企業について。あなたは十分な時間があります。 だから、期待だけで買わないでください。 現実を待ちます。 黒字転換はとても大きいです。 本当の証拠を得る価値がある。

確かに赤字から黒字決算で転換したときは、GUで始まり跳ね上がるときありますよね。

黒字転換は仕込んでいたときの見返りが大きいですが、落ちるナイフを掴むなとも言いますので、確かな証拠を得るまでは、手を出さないほうがいいということでしょうか。

 

Just don’t buy in the hope.
Wait the things to get better.
Prices get better,
Capacity to shrink,
Inventories to go down,
Scrap prices to get better
Something ought to be happening,
So you just want to wait for something really to happen and then when it happens it is going to be big.

期待して買わないでください。
物事が良くなるのを待ちます。
価格が良くなり、
どれくらい減少するのか、
在庫が減り、
スクラップした価格がよくなって、
何かが起こるはずなのに、
だから、何かが本当に起こるのを待ちたいだけで、それが起こったとき、それは大きなものになるでしょう。

景気循環株で財務状況がよい株を買う時の心構えでしょうか。

 

Know what you own, and know why you own it.

自分が何を所有しているかを知り、なぜそれを所有しているかを知る。

 

During the Gold Rush, most would-be miners lost money, but people who sold them picks, shovels, tents and blue-jeans (Levi Strauss) made a nice profit.

ゴールドラッシュの間、ほとんどの鉱夫はお金を失いましたが、彼らにつるはし、シャベル、テント、ブルージーンズ (Levi Strauss) を売った人々はかなりの利益を上げました

 

The person that turns over the most rocks wins the game. And that’s always been my philosophy.

ひっくり返した岩の数が多い人が勝ちです。そして、それは常に私の哲学です。

面倒くさがらずに自分でよく調べないとしたら、その他大勢と一緒のところを越えられないと言っているように思います。

 

The simpler it is, the better I like it.

シンプルであるほど、私は好きです。

私は株に限らず、人間もそう思います。

特に複雑で面倒くさい男とは関わるのが嫌だし、私はそんな男にはなりたくないですね。

私は面倒くさい女も苦手なので、釣った魚に餌やらずにフラれることが多いかなって思ったりもして笑。

ところで、ピーターリンチは飲食業界の株とかの小売り関連の個別株で大儲けしたと語っていますが、振り返ると日本でも大化けした個別株は、その後大きく下がったりもしていますが、ユニクロ、鳥貴族、ワークマン、ニトリ、西松屋、いきなりステーキ、串カツ田中、ライザップ等々。

ゲーム関連もある意味は小売りとも言えるかなって思います。

それは、個人相手のビジネスという意味で。

 

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