投資の神様 ウォーレンバフェットの名言
株の世界では超有名な、世界で最も成功して大金持ちになったウォーレンバフェットの名言を紹介します。
情報ソースは、昔読んだ以下の本で、有名なフレーズや印象深いものをピックアップしました。
バフェットはキャピタルゲイン狙いだけでなくて、企業そのものを所有するようなことも行っていますし、そもそも巨大投資会社バークシャー・ハサウェイの経営者ですので、デイトレーダー寄りの個人投機家からすると、参考にならない手法も多いと思います。
リバモアが投機であって、一般的なトレーダー寄りの売買差益での儲けを狙うのに対して、バフェットは一生保有し続けてもいいと言っているくらいに長期投資をメインに配当などを考えて企業に投資しています。
ですので、テクニカル的なことを名言からは読み取れないかもです。
しかし、大金持ちの家に生まれたわけではなくて、自分で種銭を作り、それを元手に運用して、世界一の大富豪にのし上がった人です。
バフェットの言葉からは、人生や資産を豊かにするためのヒントを得られるのではないでしょうか。
1:ルールその一、絶対に金を損しないこと。
ルールその二、絶対にルールその一を忘れないこと。
これは「バフェットの教訓」の一番最初に取り上げられているので、一応一番目に。
捉え方を一つ間違えると、個人トレーダーにとっては、損切が遅れかねない惑わしの言葉にもなりかねません。
絶対に損をしないことなど、投資や投機の世界ではあり得ませんよね。
一生で一度や二度しかエントリーしないならともかく。
ポジポジ病では先ずできないことです。
長期投資で資産管理がしっかりと出来ていて、待つこともできれば、含み損を抱えても下値は知れているところまで引き付けてエントリーできます。
今度は売るのを待つことが出来れば、仕込んだものが大きく育ったところで、短期トレーダーに買ってもらえます。
運用資金を失ったら、チャンスに直面しても何もできませんからね。短期間で大きく資金を減らすリスクのある投資や投機は、避けるべしということです。
2:いったん交わした契約は保護にできないのだから、サインをする前に、考慮すべきことはすべて考慮しておきなさい。
バフェットの場合は、企業買収においてこのことを痛感した失敗があったようですが、個人が投資や投機においてポジションを取るときもそうです。
株を買ったり、売ったりするときに、契約書があるわけでもサインするわけでもありません。
でも、動かしている金額は、一般的な会社員の個人トレーダーにとっては、かなりの大金なわけです。
何気なく、特に負けた後は、取り返そうとして大きなポジションをあっさりと取ってしまうことがありがちですが、それは本当に悪いトレードです。
つい最近私はやらかしまして、大いに反省しました。
貧乏人ほど、この面倒な考慮をほったらかして、慎重さに欠け、その後の展開を自分にとって都合よくだけ考えているような気がします。
3:トラブルから抜け出すよりも、トラブルを避けるほうが簡単だ。
初めからそのポジションを取らなければよかったのですよ。
私は、客先へと行く移動中に、何気なくスマホで取ったポジションで大けがしたことがありました。
具体的に言うと、数年前、NECへ行く途中に、電車内でスマホで、出来高急増していたタマホーム株で、デイトレしていて、安易に持ち越して、翌日GUスタートでS玉を処分せずにいたら、あっという間に含み損が数十万円に膨らんでバイアスが発動して、損切が出来なくなって…。
小遣い程度の儲けを得ようと安易にポジったのが起点で、最終的には数百万円失いました。年収を超えていました。トホホ。
私は退場するまで毎日苦しんで、株価が戻ることを祈っていました。
結局、追証で全て失って強制的に抜け出しました。
株価は戻りましたが、それは私が退場した後のことでした。
許容範囲を超えた含み損から抜け出すより、安易にポジションを取らない方が超簡単です。
やらないことをできない人は、ポジポジ病、つまり依存症なのだと思いますよ。
4:幸せと金は別物である。
そのとおりだと思います。
私は心を大切にしています。
欲しいと思う異性に対しても、金など二の次で、心と顔と体を求めます。
まぁ、金や名誉や地位を求めてばかりの人もいますがね。
私はその手の連中とは距離を置きたいと思います。
しかしながら、愛情だけでは人を幸せにはできない。という名言もあります。
大切な人に愛されたいなら、大切な人から愛されるような人になりましょう。
幸せと金は別物ですよ。でも、無収入で幸せになるのは相当難しいです。
5:習慣という名の鎖は、抜け出せないほど重くなるまでは、軽すぎて存在を感じることができない。
バートランドラセルという哲学者の言葉を、バフェットが引用したものです。
良い習慣はそれはいいですが、悪い習慣というのは、後戻りできないくらいまで追い詰められて初めて認識することがあります。
喫煙の習慣で肺がんになって初めて危機感を抱くようなことも言い当てているでしょうし、アル中や、ヤク中、ギャンブル中毒などもそうでしょうね。
依存症とは、習慣の積み重ねにより、脳内の回路が強化されていって、抜けさせなくなるほど重くなってしまうわけです。
6:めざましい結果を得るのに必要なのは、必ずしもめざましい行為ではない。
投資で一財産築いた人って、そんなに難しいことをしていなかったりします。
コツコツと毎日短期トレードで、切った張ったを繰り返してもいなかったりします。
地味に研究して、安値と思えるところで仕込んで、あとは高値になるまでただ放っておいただけ。
ただそれだけのことをバフェットは実践してきたとも言えます。
我慢は必要だと思いますけれどね。
7:金を持っていれば、ある程度、周りの環境を面白おかしく変えることができる。しかし、いくら金を持っていても、愛情や健康を買うことはできない。
そのとおりだと思います。
私が言っても説得力ないでしょうが、バフェットが言っていますので、誤解しないでください。
8:永遠に続かないものには、必ず終わりが訪れる。
その終わりが今だと思って、何度も私は失敗しました。
空売りを憶えたころに、初め大きく儲けたのが、良くなかったですね。今のような慎重姿勢がなかったので、結構な回数踏まれて損してきました。
そのような経験を踏まえると、個人的には「終わりはそんなに早く来ない」が格言かもしれませんが、株式投資をする上では、終わりの訪れは意識すべきことですよね。
最近だと海運株ブームの終焉でしょうか。
素人に限らず、解説で飯を食っているプロの連中の中にも、天井を付ける手前の頃にも、もっともっと上がると力説していた人が沢山いましたね。郵船のチャートを載せておきましょう。
トレンドやブームには終焉があります。
9:損をしたのと同じ方法で金を取り戻す必要はない。
私は、9984 SFG で大損したので、これで勝ってやろうと拘って、よく触りましたが、結局、勝つこともありましたが、トータルは損失を拡大しただけです。
悔しいからそれで取り返してやろうと、そのことに拘るのは、トレードでやりがちな失敗ですし、人生や生活、商売においてもありがちだったりしますが、そもそも向いていないから、不利な状況にいるから、だから損をしていたのだったら、損したまま終わりたくないとバイアスに縛られてそれに拘ることは、墓穴を掘っているといことにもなりかねませんのでね。
抜本的に手法を見直したり、そこから離れてしまうことも時には必要だったりします。
株に限らず、職場だったり、女だったり、はたまた自分自身だったりと、変えた方がいい場合も往々にしてあるものです。
10:時代遅れの原則は、もう原則でもなんでもない。
バフェットは恩師のグレアムから学んだ低位株投資で一財産作ったけれど、時代が変わってそれではこれからは稼げないと悟ったわけです。
成功体験があるばかりに、時代に即したシフトチェンジが出来なくて、一時は大きく儲けを出していた企業が倒産してしまう。なんてことは、結構あります。
トレードをしていると、特にテクニカルの手法で、かつて自分が稼いだ残像が邪魔して、拘って自滅するなんてこともあるかもしれませんよね。
人対人の心理戦で通じていた原則が、人対アルゴリズム、AIの戦いになっていても原則として通じるのかどうか?
11:独力で考えることを心がけなさい。いつも見ていて不思議に感じるのは、IQの高い連中が見境なく人真似をしている姿だ。私の場合、他人と話していて良いアイデアが浮かんだことなど一度もない。
先週の初めに、東大出の解説者が書いた記事をヤフーファイナンスで読みましたが、これからは上げ上げの強気相場で、日経平均下値目途は29,000円で、それ以下にはならないだろうと自信満の内容でした。私は下げ目線でしたので、多少不安をおぼえました。
他にも予想を書いている記事は、上げ目線がほとんどでした。
では、本日 21/11/28(日)の日経平均先物チャートがどうなっているかといいますと。
日経平均も既に29,000円を割り込んでいますが。
素直さは成長する上で大切な要素ですけれど、他人任せで自分の頭で考えることを怠ってしまうと、他人以上の成果はあげられないような気がします。
バフェットなんかは、人の行く裏に道あり花の山で大儲けした口ですからね。
ただ、大衆がそうだと思ってブームを作ったときは、その方向に思いのほか突き抜けて動くことがあります。特に昨今のアルゴリズムトレードでは。
だから、逆張りは慎重にとは思いますけれどね。
12:潮の流れが止まって初めて、誰が裸で泳いでいたのかがわかる。
仕手化したり、大口が入ったり、バブルで実力以上にすっ高値へとぐんぐん上がっているときは、株価と乖離しているその企業の本当の実力は見えていないものです。
けれども、バブルが弾けたときに、元に戻ったときに、色んなことが見えてくるということです。
企業に限らず、余裕が消え去ったいざという時になると、その人の本性や実力が丸見えになったりします。
粉飾決算がばれた企業の株価がどうなったか?
裸で泳いでいる企業の株を長期投資したらいけません。買うなとはいいませんが、利確と損切のタイミングを間違えないように!
13:分散とは無知に対するリスク回避だ。だから、勝手知ったる者にとって、分散の手法はほとんど意味がない。
バフェットは集中投資なのですよね。
一方で、卵は一つの籠に盛るなという格言もあります。
無知に対するリスク回避というのは、確かなことで、よく勉強して、且つ実践で経験してきているならば、手数料ビジネスの投資信託よりも、自分で組んだポートフォリオリオで、手堅いやり方を見つけられるような気はします。
14:タイミングはビジネスを成功させる鍵だ。逃すと、つまらない結果になる。
バフェットの場合は企業買収ということになるでしょうが、ビジネスを始めるときにもまさにその通りです。
例えば、このコロナパンデミックが始まる直前や始まって直ぐに飲食店や旅館をオープンさせていたら、旨い料理を提供できても、商売上手であろうと、つまらない結果になるわけです。
トレードもそうです。株こそ、タイミングが全てと言ってもいいかもしれません。
15:ウォール街は動くことで金が転がり込んでくる。あなたは動かないことで金が転がりこんでくる。
同じことを伝説の相場師リバモアも言っています。
リバモアの記事でも取りあげて、ここでも取り上げているということは、私はよほど共感しているのでしょうね。
私のたどり着いた結論は、手数は控えて、チャンスをじっと待つことです。
儲けの機会を逃すようでいて、損失を抱える危険を避けてもいるのです。
デイトレやっている時間は、本業に集中できません。
ポジポジ毎日新しい売買していたら、株のことを忘れて人生を楽しむこともできません。
16:小事に規律正しく臨めない者は、往々にして、大事にも規律正しく臨めない。
自己管理と資金管理が、投機や投資の肝だと思います。
自分で作ったルールなのに、ちょっとだけと、つい破ってしまうのが凡人だったりします。
スマホのデイトレは急な値動きに対処できないし、情報収集も遅れるから、やらないと決めていたのに…。
17:株はあなたに所有されていることを知らない。
時々、特に下がり続ける株のヤフーファイナンス掲示板で、その会社の社長や会社をボロクソに罵る奴がいますよね。
粉飾決算とか犯罪を犯したり、ワラント連発されたら言いたくもなるだろうけれど、業績が悪いくらいで、その会社の社長も社員もそいつに株を買ってくれなんて一度も頼んでないのですよね。
自分で買って、自分で売らずに持ち続けただけでしょうに。
感情を切り離してトレードをするようにということです。
18:穴にはまっていると気づいたとき、いちばん大切なのは、掘るのをやめることだ。
損失回避バイアスや、サンクコストの呪縛があるから、撤退は難しいです。
でも、それができなかったから、倒産してしまった企業は世の中に数えきれないほどあります。
個人投資家に置き換えると、それは損切です。
保有していることが間違いだと気が付いたら、ナンピンではなくて、手放すことも検討してみてはどうでしょうか。
19:リスクは自分の行動に対する無知から生じる。
バフェットはこう言っています。「わたしは株の買い入れをを行う前に、必ず購入理由を紙に箇条書きする。もちろん、判断を間違える場合もあるが、少なくとも何故自分はそれを買うのか?という質問の答えを知ることはできる。答えが見つからないならば、その株を買うべきではない」
自分がなぜそうするのか?それをよく理解していなければ、間違ったポジションを抱えていることにも気が付かないでしょうね。
20:我々は、決して後ろを振り返らない。我々の頭に思い浮かぶのは、多くのものが待ち受けている未来だけである。ああしておけばよかったとくよくよ考えても、過去を変えられるわけではない。あなたは前を向いて生きるしかないのだ。
21:株式市場は、見逃し三振がない野球の試合に似ている。すべての球をスイングする必要はない。狙い球が来るまでいくらでも、ストライクを見逃すことができるのだ。
私にとって、最も心に刺さったバフェットの名言の一つです。
個人投資家の唯一と言ってもいいファンド連中よりも優位な点は、時間軸を自分の好きに設定できることです。
短期トレードを繰り返して、カモや養分にならないでいられるのです。
エッジが作れるときだけ、エントリーすればいいのです。
全部自分で決められるのです。ポジポジ病でさえなければ。
おまけ:バフェットの盟友チャーリーマンガーの言葉
賢い投資家は、チャンスが与えられたときに大きく賭けます。勝つ確率が高い時に大きく賭け、それ以外のときは賭けません。単純なことです。