デイトレは難しい?デメリットが怖いからやめたほうがいいかも!?

デイトレード株の負け方
デイトレード

デイトレは難しい!初心者が大損しないために、デメリットを中心に解説するよ!

デメリットも出して信憑性を出しつつ、メリットの方が大きそうだと思わせるのが、この手の記事の主流だと思うが、私はそんなことは書かない。経験に基づく意見を述べる。

デイトレのメリット

  1. 日を跨がないので、大幅な自分にとってマイナスになる価格変動を避けられる
  2. 即金が得られる
  3. ポチポチするだけで、金儲けできる
  4. アドレナリンが噴出して楽しいゲームだ
  5. トレードツールを用意して客を呼び、手数料、利息を稼げる(胴元)

1の「日を跨がない~」だが、私はデイトレ前提で過大なレバレッジをかけていたのに、引けで決済できず安易に跨いで、翌日大きな含み損を抱えてしまい、その損切が直ぐに出来ず、結局数百万円の損失を後日確定させることになった経験がある。

リスクと紙一重のメリットである。

デイトレのデメリット

メリットがそのまま裏を返すとデメリットにもなる。

  1. 日を跨いでの大幅な自分にとってのプラスになる価格変動の恩恵を得られない
  2. 一瞬で金を失う
  3. ポチポチするだけで金を失う
  4. アドレナリンが噴出して中毒になる
  5. トレードツールを無料で気軽に使えるから、余計な取引までしてしまう
  6. 資金管理と自己管理が難しい

私は経験してきて、最終的にデイトレードは控えた方がいいという結論を出している。

長い目で見ると、メリットを上回ってデメリットの打撃を受けることになるからだ。

私はそうだったが、他国で書かれた論文のデータも物語っている。

この台湾でデイトレーダーを分析した論文 Do Individual Day Traders Make Money? Evidence from Taiwan では、2割しか勝てていない。継続して稼ぐのは難しい。と結論付けられている。

しかし、逆の見方をすると2割は勝てているのかなとなろう。

そうさ、個人でデイトレで大儲けした人間もいることは確かだ。

だから、おれにも出来るだろうって?

この論文The Behavior of Individual Investorsの助言に耳を傾けてはどうだろうか?

何故個人投資家のパフォーマンスが良くないのかをを分析しているが、理由の一つとして、「Over confidence」をあげている。

日本語で言うと「自信過剰」である。

私が自画自賛している例えだが、デイトレをこれから始めようというとき、つまり初心者が、工芸の世界のそれを極めようという覚悟と同様の心構えでいるかと問われれば、そんな覚悟はなくて、はるかに軽い気持ちだと思うのだ。

私の失敗はそこだった。

私は、手工芸のお土産で、刺繍や木彫りの品物を手にとって、これを自分も作れるとは思わない。

まして、美術館に飾ってある芸術品が作れるとも思わない。

努力だけでは届かない才能というものがそこにあるのを理解できるだけの、謙虚な気持ちがあるから。工芸品は作ったことがないが、初めから作れるとも思わない。

それなのに、同じくデイトレもやったことがないのに、自分には稼げる力があると思えたのだった。

それを自信過剰というのだろうと今はよく理解している。

 

二千万円くらい負けたから。

デイトレは難しい

デイトレは難しい

 

デイトレードでは、一瞬で適切な判断をして実行しないと負けるが、一瞬で値幅が信じられないくらい動いて、信じたくもない損失を抱えることになったりする。

個人的な経験から思う怖さは、自分で集中力が欠けているということを認識していないでやっていることがあるということだ。この記事など参考になるかもしれない。

 

デイトレは勝てない!封印したデイトレを再開したら最悪な結果になった
デイトレードが勝てない理由とは?特にスキャルピングはトータルでは普通の人には勝てないでしょうね。それどころか、大負けするリスクが潜んでいるから、この際、一切禁止としてはどうでしょうか。

 

何事も兆戦してみないと分らないだろう。

向いているかどうか試してみないと分らないこともある。

しかし、ゆめゆめ自信過剰にならないように!

株やFXなどのトレードでは、バイアスの影響で、損切りを見送り、逆にナンピンしてしまい財産を失うまで止められなくなるリスクがある。

気軽に試すには、失敗したときの代償が大きすぎる。

バイアスについてはこの「株の負け方」のカテゴリーで、幾つもの記事を書いてあるので、興味のある人は参考にしてもらえればと思う。

デイトレは難しい  デイトレでの判断ミスの実例

 

感情がある限りは、バイアスを無視しての即断を積み重ねる作業は向かない。

そのうえ、AIと違って疲労は避けられない。

恐怖、欲、判断ミス、注文の取り消し忘れ、誤発注といったエラーを招くことがあるだろう。

 

参考までに、またやらかした私の実際の失敗を例に挙げておこう。

デイトレの判断ミスによる持ち越し

デイトレの判断ミスによる持ち越し

上記は利益が乗っていたのだが、1ティック上の指値が約定しないで、逆に所謂ガラに巻き込まれた後持ち越すことにした。

因みにずっと下げ目線だったのだが、急騰の後のショートで4万円以上損切している。

見ていた日経平均先物の3分足のチャートはこれ。

デイトレのチャート

デイトレのチャート

出来高が急増しているところは、わずか6分で400円近く急騰している。

プーチンが何か言ったのが理由というのを後で知ったが、ただの大口の仕掛けかもしれない。

そのとき私はロングを持っていたが、売りの指値を入れたまさに直後の急騰だったので、5千円しか取れず、損したような気がして、上下に激しく動く中で、ショートを何度かエントリーして、あまりにも早く動き過ぎて、トレードツールを思い通りに操作できず、思わぬ大きな損切に繋がったが、その後の値動きは、戻すだろうと思った予想したとおりだという。

でも、1分足で見ている自分には違う景色が見えていたんだな。

急騰の中で踏まれた恐怖の残像も邪魔していたかな。

ダウのオープニングと共に、ダウのチャートで陽線が連続したから、連動していたし、これはと思いロングをエントリーした後のことだった。

何だか集中力が途切れて、どうでもよくなってきて、寝た。

早朝に目が覚めて、チェックしたらショックだったよ。

ありがちな失敗だろう?今思えば岐阜暴威の記事で紹介したような正常性バイアスが、発動していたと思う。

でもね。これが、デイトレでなければ、私も、遥かにまともな戦略が取れるのだよ。

時間に余裕があるとき、眠くないときは、勝てるシナリオを立てて、それを実行に移せられる能力も一応あるんよ

同じ陸上の選手のトップクラスでも、マラソンランナーと短距離ランナーでは、同じ競技場での戦いでも、求められるものが全然違う。短距離走でオリンピックで金メダル取れる能力があっても、マラソン大会に出たって完走すらできないかもしれない。

ということで、私は出る競技を間違えたので、自信喪失する必要はないのだ。

だが、この間違いにも、いい加減飽きた。

 

ところで、スキャルピング寄りのデイトレだと忙しいから、トレードツールの板で発注して、指値だけで逆指値を発注しておかないケースも多いと思うが、今回の急騰時のようなときに、「直ぐに決済するつもりでリバレッジかけてショートを持っていた」というような不運に遭遇することも、デイトレ特有のリスクだと思う。

私の経験では、その不運側のエントリーをしていることの方が多かった。

一瞬で数万、ちょっと様子を見ているうちに更に一桁含み損が増えているとか。

一般的な初心者には、そういった場面では、適切な対応ができないものだ。

 

さて、インフレ、利上げ、戦争、外国人投資家の売り越し、といった懸念が多い下げ相場で、私の高値掴みしたロング(2022.3.11夜間)は助かるだろうか?

ま、こんな予想をしているプロもいるから大丈夫だろう。

アナリスト、専門家、マスコミの株価予想を信じていいの?
アナリスト、株の専門家、マスコミの株価予想や目標株価を信じていいのでしょうか?参考にするのは結構ですが、妄信すると痛い目に遭います。

デイトレが向いている人

バイアスの影響が無い人なんて、もはや感情のないロボットだろう。

だが、そのバイアスの影響が生まれながらに少なかったりする人は、その他大勢の弱小個人よりは優位に立ち回れるだろう。

そういう意味では、いかなるときも感情的にならないでいられる人は向いているだろう。

でも、そんな人いるのか?

経験を積んで生き残ってきたプレーヤーは、人間の本質は向いていないということを理解していて、その部分を意識してコントロールできるようになっているものだ。

決して向いているわけではない。

負けない立ち回りを体得したのだ。

経験と研究と自分の頭で考えることをオミットしない努力と、試行錯誤を繰り返して、やっと手に入れられるものだと思う。

デイトレードは簡単に出来るが、簡単に(コンスタントに)勝てるようにはなれない。

初めから出来てしまう人も稀にいるが、それこそ滅多にいない向いている人であって、その道の天才ということだ。

あなたは天才なのか?

もう一度言っておくが、自信過剰には気をつけるべし。

デイトレに向いている人はいない

デイトレードが向いている人なんてほとんどいない。

言い切れる。

向いているのは、人ではないのだ。

やったことのある人は実感していることだろうが、初心者は自分は向いていないと思っておいたほうが、救われることになるだろう。

明確なエビデンスだと私が思うのは、現代の金融市場、特にスキャルピングは、HFTトレードが主流だということだ

短期トレードの世界は流動性が高く出来高が大きくて賑わっているところほど、アルゴがメインプレーヤーである。

つまり、「人が向いていない」からそうなったのだ。

向いている人の運用の方が、アルゴより儲けが出せるのならば、機関はメインプレーヤーとして人間を使うだろう。

しかし、機関は短期トレードのメインプレーヤーを感情のないコンピューターに切り替えていった。

それは、先にアルゴをメインとして運用し始めたところが、人間がメインで運用しているところに勝ったからだ。

そして、負けたところはどうすれば勝てるか考えた。

そうやって、年月が経って今となっては、機関はどこもコンピューターをデイトレという戦場の最前線に送り込んで戦うようになっているということだ。

理由はいうまでもないだろう。

機関はデイトレーダーを100人雇える金を使って、アルゴリズムを構築出来る博士を一人雇ったりしている。

HFTとは?アルゴリズムトレードについての面白い動画の紹介
もう10年近く前に既にこのようなことが起こっていました。この動画は2013年のドキュメンタリーですが、この時代に既に市場の70%は自動売買だと動画の中では言っています。

デイトレで勝つには

資金管理と自己管理を徹底することだ。

だが、短期トレードは時間軸の長い投機や投資と比べて、より一層難しくなる。

例えば、計画外のナンピンをしてしまい後悔し、二度とやらないと誓ったのにまたやってしまった人は多いのではないか?

順張りで入ろうと思っていたが、慎重になりすぎて見送ったら思っていたとおりの動きをした。逃した金を計算して悔しくなって、今度は逆張りで入って、そうしたら初めに予想していたとおりの動きが継続して…予想通りの大陽線で日足は終わっているのに、何故か予定していなかった空売りで大損したとかないだろうか?

アドレナリンが噴出して中毒になるデメリットの影響で、「やらない」でいることと、負けた時に損失回避バイアスが発動するので、「リバレッジ」を抑えることが難しい環境に立たされていると思っておいたほうがいい。

デイトレで勝つのは難しいが、負けるのは簡単だ。

過剰なリスクを知らぬうちに取ってしまうことが多々あるのでね。

言っておくが誰だって勝つことはある。勝つのが難しいということは、職業として成り立つかというような意味である。

資金管理と自己管理を徹底する

デイトレで勝つことは誰だってある。

私だって何十万も勝った日もあった。

だが、長く続けてトータルで勝てる人は少ない。

個人投資家のほとんどが、カモだ。特に短期トレーダーは。

トータルで勝つというのは、生き残っているとも言い換えられるだろう。

そういう人達は、自分の経験から学んだことをベースにした自分にだけに適用されるルールを自分で運用できているということだ。

平たく言うと、資金管理と自己規律が徹底されているということになる。

残念なことにデイトレーダーとして生計を立てようと挑んできた大多数の個人は、その域に辿りつく前に退場しているのが現実なのだが…。

トータルで勝つには

デメリットを十分に分っているうえで、やっている人は、自分のルールが確立されていることだろう。

「やらない」ということが出来る人だろう。

私が自分の経験を踏まえて言えるトータルで勝ち越すコツはこれだ。

門外不出の秘密のレシピって言ってもったいぶることもあるまい。

競馬での必勝法に通じるものだ。

人気のない馬が勝つという自信があるときに、つまり、自分の本命としている馬のオッズが高いときに勝負に出て、そうでない条件は見送るということだ。

デイトレでもそうで、勝てるという自信があるときだけ、しかもエッジが作れるときだけ、勝負して、ほかは見送るということだ。

そして、勝負に敗れたときには直ぐに撤退して、取り返そうしないでいられるということだ。

言葉にすると簡単そうだが、やってみると難しい。

ポジポジ病では出来ないことだが、大抵のデイトレーダーはポジポジ病を抱えているものだから、難しいのだ。

「やらない」というコントロールが出来るようにならないうちは、コツコツドカンが待っていることだろう。

気をつけないといけないのは、絶好のチャンスに見えるように敵はチャートや板を装うことが出来るということ。

それがカモを誘う罠なのか、本当にチャンスなのかを分るようになり、それでいて、自分がカモられたと分ったときに、金を捨てて一目散に逃げることが出来るということが前提なのだが。

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さいごに

私はデイトレを完全に止めようと思ったが、完全には止められなかった。

一月以上離れていたけれど、先日久しぶりにやって5万円くらい勝った。

だが、そこで終われなかった結果、実例の16万円の含み損を抱えてしまった。

追記:翌月曜の朝上がったところで、逃げられてよかったが。

もう、飽きてきた。

目が疲れて画面を見たくなくなってきているし、躰が引き時を訴えている気がする。

 

自分の失敗から学んでもらうことがあればと思い、この記事を書いた。

こういうことを書くと証券会社のアフィリエイトも出来なくなるし、自分に対してメリットはないが、社会貢献をしたいというような動機で書いている。

ギャンブル王国とも言える日本だが、パチンコが斜陽となっているのは好ましい。

わが国が良い国であってほしいと本気で思うところがあるからだ。

ギャンブル依存症で苦しむ人を救いたいので、別のカテゴリーを作ってまとめようかなとも思ったりもしている。

まぁ、歳をとったのかな。

でも、この記事を読めた初心者はラッキーだと思うよ。

私は初心者だった当事、こういう体験をベースとした批判的な記事を読む機会がなかった。

世の中で簡単にアクセスできる情報というのは、金が絡んでいるからだ。

上記メリットとしてあげたが、証券会社にとっては手数料を稼げるデイトレーダーが良客だから。

広告費を使って露出を増やし、邪魔するものを排除しようとする。

それが連中のシノギだからな。

なるべく沢山取引をしてもらいたいのだ。

そして、証券会社以外の大口にとっても、新規参入はウエルカムなのだ。

カモがネギを背負ってやってくるのを歓迎するのは当たり前のこと。

業界にとっては、賑わってもらいたいわけだ。

私だってそう思うのだから。

出来高は必ず考慮してトレードしてるもんよ。

 

私の経験から言うと、長い目で見るとデイトレーダーにはならない方がいい。

株に振り回される人生に転落する恐れが高いからだ。

私は株と日経先物だったが、FXや商品先物のデイトレも同じだろう。

パチンコ屋に通い詰めて、使える時間も金も全てつぎ込んで、それでも足りなくて借金して…。

本質は他のギャンブル依存症と変わらない。

デイトレ中心の生活になることだろう。

他のことに対する興味が失くなってしまう。

BNFのように稼げるのならば、それだっていいかもしれないけれど、普通の人が毎日やったところでどうなるかというと…。

この人が普通の人として、やってみた実例を優しく教えてくれいてる。

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それでもやろうと思うなら、やればいい。

戦場の怖さを身をもって経験し、資金管理と自己管理を出来て初めて、勝ち目が出てくるものだ。

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全てのギャンブルに通じることだが、勝負事はデイトレに限らず、引き時が肝心だが、引くに引けなくなるリスクがあることをくれぐれも忘れないように。

 

勝てる投機というのは退屈なものだ。

伝説の投機家リバモアも言っている。

「何でおれが勝てたかって?じっと座って待っていられたからだ」

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